Be enslaved by the moon -月の虜-

昨年末からの仕事も何事もなく、無事に終わり、10連続勤務からもやっと開放される。毎年、何も
出来なくなる、何もしたくなくなるぐらいクタクタになるが、1月1日が満月だという事を知ってい
たので、昨年末から徐々に丸くなって行く月を見ることで、かなり救われた。歳を重ねるごとに徐々
に落ちる体力は、すでに気力だけでは持たず、なにか気持ちをフラットにしてくれるものが必要。
それが、月だということに気が付いた。

毎日、月の満ち欠けと共に自分の人生も、気持ちも動いているんだなと感じながら、最近は生きてい
る気がしている。こんな時、「生かされている」って言う人がいるけど、私は『生かされている』で
はなく、『共に生きている』と思いたい。「結局、同じことだよ」と言われたとしてもだ。

私は月の虜だ。きっと月の出から、月の入りまで眺めていても飽きないだろう。以前にも書いたが、
「私は月に見守られている」と勝手に思って言っているだけなのだけれども、そう思う気持ちが、
きっと救いになっている。決して、後ろは振り向きたくないし、どんな時でも前を向いて進んで行き
たいから、そう自分を奮い立たせるのが月の存在だと、そう思っていたい。

隅田川永代橋の堤防で、月を眺めながら、1枚のアルバムを全曲聴いた。風は冷たく、気温も低かっ
たけれど、なぜか心は温かかった。


父と母
幼なじみ
近くにいる友人
遠い地にいる友人
まだ見ぬ友人たち
尊敬する人、それに値しない人
かつて、家族だった人
かつて、友人だった人
死んでいったもの
これから生を受けるもの


月と共に多くの人たちに支えられ、『共に生きている』事に、『共に生きていく』事に感謝したい。



大変ベタですが、今年最初の曲として。
First Tune 2010
Clair de lune / Debussy http://www.youtube.com/watch?v=hI7RkEW64s0


今年もよろしくお付き合い下さい。