夜景と人々の輝きと温かい雪 (ここ2日間の考え事)

 
 
RICOH R8                                                                      2010.02.02


今日は仕事が休みなので、昨日の久しぶりに夜の東京歩き回った。(ほぼ徘徊)
目に入った光を目指して、鼻の奥を刺激した匂いに、肌に感じた風を頼りに。
東京都庁45階にある展望室は平日は穴場だ。
あちらこちらで、「わぁ、きれ〜っ!」という声がしていた。
でも、本当に綺麗なのは、この冷たい、まったく感情というものがない街の光の中で、
必死に生きようとしている人たちの姿、瞳、心。
その事を知らずして、この風景を綺麗だと言ってほしくない。


世界中のどの場所の夜景を見てもそうだと思う。
光の輝きだけを捉えたら、ただの電球が輝いているだけだ。
それが、綺麗だと思えるのは、そこに住まう多くの人々の息遣いを感じることが出来た時、
初めて、光り輝く街は真の意味で綺麗だと感じることが出来るのだと思う。


私は街、町の灯りを見るのが好きだ。
その灯り一つ一つに物語を感じることが出来るからだ。
私が、夜景を見るのが好きなのは、夜景そのものを見て綺麗だと思っているのではなくて、
その光り輝く夜景の下で生活している、生きている人たちの事を思ったり、感じたりする
のが好きなんだ。



 
RICOH R8                                                                      2010.02.01


前日、2年ぶりに東京に纏まった雪が降った。
私は東京に降る雪が大嫌いだ。
通勤が大変だとか、そんな意味ではなくて。
東京に降る雪はただ冷たいだけでなんの情感もない。
ふわふわと舞い落ちながら、コンクリートの上に消えていく、その様は儚くて、悲しい。



Canon PowerShot SX10 IS                    2010.01.24


先日旅行に行った時、舞い落ちる雪を見る事は叶わなかったが、積もった雪の中で遊ぶ、子供、大人、犬、鳥。
雪が温かいと感じた。
東京で降る雪とは明らかに違う、手に優しくて温かい雪。
北海道の友人が撮る雪の写真、新潟の友人が撮る雪の写真、青森の友人が撮る雪の写真そして、雪国に住む多くの
人たちが撮る雪の写真はどれも温かい。


もう一度、あの温かい雪に触れたいな。
今度は舞い落ちてくる雪をこの手のひらに。


そんな事を考えながら、部屋に戻った時はすでに日付が変わっていた。