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#235

 「行くぞ!」と決まったら早い。
 さっさと書類整理して、ハンコ押して、部下のケツ蹴っ飛ばしながら、さっさと帰らせて、
東京駅までゼエゼエと言いながら走る。仕事中だってダッシュなんかしないのに、こんな時
だけは走る走る。
 新幹線の自動券売機で一番早い新潟行きの切符を買う。
 発車10分前。さらに走る。階段だって、エスカレーターだって走る。
 発車2分前に乗車。2階席のE30番窓側、西向き。MAXときは2階建て新幹線。
 車内はガラガラだったので、いつもは遠慮がちにするリクライニングも今日は思いっきり、
派手に、大胆にめいいっぱい倒す。「あっ…なんか幸せ」非常に単純な性格。
 ゆっくりと新幹線が走り出す。この走りだしの瞬間がたまらなく好きだ。
 しばらく走り、赤羽を越えると一気に視界が広がる。
 
 
 


 走る新幹線の中から、iPhoneの200万画素のおもちゃのようなカメラで写真を撮る。
 久しぶりに見た夕暮れは、iPhoneの粗い仕上がりのせいか、いつもより幻想的で重厚感が
あった。なかなかやるじゃん、iPhone
 高崎駅の手前3分前ぐらいに日没を迎える。”あと3分ほどで高崎”とアナウンスがあった
ので、3分前と分かりました。
 朱色に近い、大きな大きな夕日だった。連なる山の中、何という山か分からないけど、静
に落ちていった。写真に撮ろうかと思ったけど、撮っている時間がもったいなかった。
 思いっきり目に焼き付けた。 月と同様に、夕日もどこで見ても、同じ夕日だと感じた。
 20時少し前に新潟に到着。
 フレンドと明日の午後に約束をとったので、午前中は事前に教えてもらったポイントを
回ることにした。
 

 はてなを通して、またひとり友人が増えた。そして、故郷がまたひとつ増えた。