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#310 Between The Wheels - 歯車の間に

あの日、あの場所に居たのは、偶然ではなくて、不思議な感じも無く、むしろ
あの場所に居た事が、当然のような感じがしてならない。
それまでは、毎年1月21日に友人のお墓参りに行く予定になっていたし、
神戸の街があのような事になるとは思ってもいなかった。
あの日は、あの場所に縁がある人たちにとっては、運命の歯車が大きく回った
日なのだろうか。


生まれて物心がついてから一度だって運命なんて事は信じていなかったけれど、
1月17日以降は、なんとなくそんなこともあるのかなと思うようにもなった。
そう思う理由はもう一つあって、ここ数年で友人となった方々ともしかしたら
私が行った街ですれ違っていたかもしれないということ。
縁あって友人になって、のちのち話を聞いてみると、多くの点で話が合う事が
あって、「もしかしたらすれ違っていたかもしれないね。」という話をする。


 


そこにどんな事実があったとしても、あの朝にそれまでとそれ以降を変えて
しまう大きな二つの歯車が動いた事には変わらないと感じている。
多くの命が動いて、多くの命が集まった日。
すべて存在する意味があって、すべて望まれてそこにあって、何一つとして
意味の無い存在や望まれていないものはこの世の中にはない事をのちのちに
心がちぎれそうになるくらいに実感した日。
そして、あの日以来、目に見えるもの、耳に聞こえるもの、手や肌などに
感じるもののすべてが、美しく素晴らしく感じるようにもなった。
そしてやはりほんの少しだけ神様の存在を感じるようにもなった。
ほんの少しだけ。



「こうして与えられている命には、未来をなし得なかった人の分を貰ってると
思うて、一生懸命いこと思う。」-最愛の友人からのメール