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#313 前日

各季節の始まりの前日を節分といい、節分は季節を分ける事を意味している。
だから、各季節の始まりの日に当たる「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日はすべて
『節分』という事になる。
昔は、季節の変わり目は邪気が生じると考えられ、それを追い払うため悪霊ばらい行事が、
各季節の節分のときに行われていて、今のような「立春」の前日の節分がクローズアップ
されたのは江戸時代頃かららしい。

明日は「立春」で、そのせいかここ数日、昼間は寒さが少しばかり和らいだような気がする
し、陽の光も暖かさを増したような感じがする。
日々、1分毎に日の出は早くなって、日の入りは遅くなっていっている。
毎年思う事なのだけれども、木々の芽は、堅い蕾の中で春を待っていて、あと何度日の出と
日の入りを繰り返したら、今は葉っぱ一枚付く事の無い枝先に、青々とした若く柔らかい葉と
可憐に優しく香る花を咲かせる事ができるかを知っている。
だから、それまではもうほんの少しの間、じっと目覚めを待っている。
「異常、異常」と季節が移ろうたびに騒いでいる人間たちの事を木々はどう思っているだろう。


Jónsi - Hengilas