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#326 美しく神秘


耳に聞こえて来るのは、風が通り抜ける音と、鳥たちの鳴き声。
鶯の声がホーホケキョと響き渡り、トビが青い空の下をクルクルと旋回しながら、ピュールルルと鳴いている。
こんな場所から富士山を見るなんて何年ぶりだろう。
鈍った体をいじめにいじめて、登ったり降りたりを繰り返して、再びこの場所に辿り着いた。



富士山を見て、心が和むのはやはり日本人だからか。
無条件に美しいと、世界中で最も美しいと思うのは、日本人故だからなのか。
日本人でなくともこの山の美しさ、神秘さはきっと分かってくれるだろう。
頂上付近に雲がかかってしまっていて、少し残念だったけれども、それでも美しさと神秘は変わらない。



下山途中、薮の中からガサゴソ、パキパキと音がする方に目を
やると、倒木や枯れ葉にまぎれて食事中のリス(たぶんタイワンリス)。
初めて、野生のリスの写真を撮った。