#338 去る者あり、来る者あり

4月1日、新年度が始まった。

その前日、今年も多くの定年を迎えた先輩方が退職された。
男所帯の職場故に、良く聞くような華やかなお見送りは残念ながら無い。
「いやぁーやっとこれで仕事しなくてすむよ。」と笑いながら言うもののなぜか、
後ろ姿は肩が落ちて、寂しげで、歩く姿も力が無い。
最後っていうのはこんなものなのかと思いながらも、いずれ自分にもこの日がやって
来るのだと思うと、何とも複雑な気分だ。


とは言え、去る者あれば来る者ありで、もう、しばらくすれば新入社員が配属されて
来るわけだけれど、甘やかすつもりも、手加減するつもりも全くない。
社会人としては1年生かもしれないけれど、すでにハタチを超えた大人だ。
大人には手加減はしない。


嫌というほど現実を教えてあげるから、覚悟していらっしゃい。
これが私からの“社会人1年生”に贈る言葉だ。