#355 Mystic Rhythms
雨音が街のノイズと混ざり合って、不思議なリズムを刻む。
絶え間ないリズムが押したり引いたりしているのを感じ、
心地よく期待を裏切ってくれる、この妙なリズムに気持ちが高鳴る。
鉛色の空から落ちてくる冷たい雨を見ていると、多くの事が心に浮かんでくる。
あれこれ難しく考えて、面倒臭くなって途中で放り投げる。
ふとした瞬間に記憶の片隅からポンッ!と現れて、
丸めて皺くちゃになったその断片の皺を一生懸命に伸ばして、
また、難しく考えて、面倒臭くなって、放り投げる。
一生はその繰り返し。
そうなんだと思えばいい。
答えが出ない事はたくさんある。
必死に考えても、一生懸命に行動しても解決出来ない事はある。
放り投げたままにしておいた事に突然に光があたる事もある。
思い通りになる、思い通りにならない。
そんな事いくらでもある。
不思議なリズムに乗って、流されていくのもいいと思う。