#480 記憶の果て (追記)

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記憶の片隅の中に何となく残っている風景。
その風景の場所がどこなのかはわからない。
でも、記憶の中に鮮明に残っている場所。
幾度となく、夢の中に現れる。

その場所は、見えない何かで繋がっている。
まるで、物語の一部のように。
そして、物語は、意識の下で、また無意識の中で
現れては消え、消えては現れ、やがて忘れ去られる。

そうして、終わりのない廊下を歩き続ける。


 部屋でも屋敷でもなく、人が何かに取り憑かれることがある。
 脳には現実をはるかにしのぐ廊下あるのだ。 - エミリー・ディッキンソン