生まれるもの、失われるもの

今日は暦の上では立春だったけど、東京は寒かった。
普通に息をしていても、吐く息は白くなっていた。
風が緩やかだったから、まだ良かったけれど、これで強い風が吹いていたら、
キンキンに冷えたクーラーの中で仕事をしている感じになっていただろう。
でも、昨日、友人のブログであまりにも寒くて、『脳が痛いんです...』
に比べたら、東京の寒さなんて大したことないな。


 
Canon PowerShot SX10 IS


気温が低くて、風のない日。
久しぶりに、ゆらゆらと風に舞う、シルクのような水の流れに会った。
夕日を浴びて、オレンジ色の鮮やかなグラデーションが次から次へと
流れて行った。



Canon PowerShot SX10 IS


春待ちのソメイヨシノの蕾も夕日を浴びて、愛おしかった。
固く閉ざされた蕾の内側で、寒さに耐えながら春を待っている。
だけど、北の桜は寒さに耐え、雪に耐え、もっと大変だろう。
北の友人宛に送ったメールに
「今年は桜めぐりをしようと思っています。」と書いた。
毎日、少しずつ春に向かって、季節は変わっている。
春になれば、その訪れを待ち続けた多くの春の命が再び生まれる。



Canon PowerShot SX10 IS


でも、この空は...
春に向かうに連れて、少しずつ色を失っていく。
今しか見る事ができない、ブルー、オレンジ、黄色。
春は待ち遠しいけど、心境は複雑だ。