2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

#295 たんぽぽ

黄色い花をポツンと咲かせて、白い綿帽子を風に乗せて旅をする。 たんぽぽは見た感じより、ずっと生命力が高いらしい。 土の下の根っこは、50cmほどあって、長いものでは1mを越えるタンポポもいるらしい。 よくよく考えてみれば、アスファルトの隙間からで…

#294 何歩下がって、一歩進む?

空模様を見て、「雨が降るのが先か、家に着くのが先か?」なんて考えながら 歩いていた季節外れの突然の大雨が降った木曜日。 そう思った数分後にパラパラと雨が降ってきた。 「40分保たなかったか。なかなかうまく行かないものだな...」と思いながら、 急…

#293 流れ流れて

流れる雲を目で追って、どうしたら、何でこんな形になるんだろうって考える。 どんな風が、どの方向から吹いているんだろうと、流れる雲の先を見て、 流れ初めの基を探す。 西から東から、北から南から吹いては留まって、くるくる回って、また流れて行く。 …

#292 蘇生

帰り道、季節外れの夕立に遭い立ち往生。 雨上がり、東京の空気はほんの少しの間だけど、空気がきれいになる事を実感。 一本のタワーが息も絶え絶えだった街を蘇生させる。 住む者の、見る者の、造る者の夢を紡ぎながら。 幾度もの再生と衰退を繰り返しなが…

#291 夕暮れ月

ふと窓の外に目を移すと、夕暮れの中に三日月が沈もうとしていた。 月を見るのは何日ぶりだろう。 ここ最近は、夕暮れ時になると雲が出てきていたので、あまり月を見る事が出来なかった から、久しぶりに見た月がとても輝いて見えた。 月を見る事は叶ってい…

#290 鼓舞

いつだって、街に励まされている。 いつだって、空の色に心が踊る。 目を閉じて、立つ波の音を、吹く風の音を聴き取れば、 1日のすべてを消し去る事ができる。 街はいつだって、励ましてくれている。 だから、街を歩く。