#280 食の肴

長い長い連続勤務が終わった。
四十も半ばを過ぎると、夏の炎天下をバイクで走り回るのは正直に言って辛い。
ヘルメットの中は蒸し風呂状態で、髪の毛を伝って、汗が滴り落ちてくる。
「走ってる時は涼しいでしょう?」と言われるけれど、長い間走っている訳では
ないから、正直、涼しいなんて感じている時間はない。
会社に戻って、ヘルメットを脱げば、風呂上がりの髪の毛が出来上がりだ。


脱力系ピークの身体を引きずって、いつも食材の調達に行くスーパーで無意識の
うちにカゴの中に入れていたデイリーワイン。
普段、家でお酒を飲む事は一年に一回あればいい位だけど、その一年に一回の
日が昨日だったんだな。


部屋に戻って、食べるもの3品ほど作って、遅い食事。
飲むために食べ物があるというよりは、食べるためにお酒があるというのが私の感覚。
だから、“酒の肴”ではなくて、お酒が肴になる“食の肴”があってる。
食事をさらにおいしく食べるために、お酒があるという感じだ。
お酒を口にする事で、お酒なしでは感じる事が無かった食材の旨味を感じる事が好きだから。
だから、お酒にあった食事を選ぶのではなくて、食事にあったお酒を選んでいる。
飲む事よりも、食べる事の方が好きだからそうなるんだろうな。
なんてカッコつけて言ったって、片付けもしないで、朝起きたら、ワインボトルは空でしたけど。






いつ寝たかも覚えてませんけど...(笑)