#254 梅雨の合間

たまの青空が嬉しくて、厚い雲の切れ目から顔を出している青空が 誇らしくて。
そんなだから風邪気味で体がだるくても、外に出ないわけには行かなくて。
しんどい身体を気張って、起こして、外に出て見たら、なんとも気持ちが良くて。
公園のベンチに座って空を眺めていたら、風が左から右に流れていって、
雲も一緒に左から右に流れていって。
Planetのイントロのメロディが心地良よくて。

 

雨は、水は、地球上のすべての生き物の源だから、雨上がりには、花の色は美しく彩られて、葉の緑は色鮮やかになり、太陽の
光で銀色に輝いて見えた。

 

トンボを見たのは何年ぶりだろう。
葉の上でいそいそと動き回るアリをじっと見つめたのは、いつの日だっただろう。


空が青い理由と、夕暮れが赤い理由を考えて、
『レイリーの散乱』が頭をめぐりに巡ったけれど、そんなことは一切忘れて、
今日も空を眺めている。

 

冬の夕暮れは空が美しい。
夏の夕暮れは雲が美しい。

でも、月はいつどこで見ても美しい。




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2009.11.21

空と月と夕暮れと...